LYFUK STORY

ゼロから知見を積み重ねてきた海外輸出。

 新幹線や橋梁関係など、近年では日本の技術や製品が世界で採用されることもあり、ライフクがつくる橋梁属物の加工製品も海外への輸出が増えています。ただ、当社には輸出部門は存在していません。今も各担当者が案件ごとに必要な知識を調べて対応しており、特に輸出を始めた当初は手探りで海外案件に対応してきたのです。

海外輸送に向けて出荷準備中の直管

“業界の常識”は伝わらないのが当たり前。

 ライフクの加工・製造部門は手加工でオーダーメイド対応の製造をしているため、国内外からモノについての相談がよく入ります。この数年は海外、とくに東南アジアからの相談が増えてきました。ライフクに輸出経験はありませんでしたが、当社の技術や製品を必要とされるなら国内外問わずお役に立ちたいと考え、海外案件も受けていくことになりました。

 海外への出荷で大変なことは、まず書類が全て外国語表記であることです。ただ、言語の壁以上に困るのは、国によって輸出規制や製品の安全基準が異なること、運輸会社とのやり取りに不慣れなことでした。海外案件の依頼はゼネコンから連絡いただき、具体的なことは指示書の和訳をすれば済むことです。ところが、いざ運輸会社と連絡を取ると、出荷物の内容ヒアリングでつまづくことに。建設業界の専門用語は伝わらないため、製品の使用用途や素材など、どう説明すればいいのかがわからずに苦労しました。

手探りで進みながら、経験を財産に。

 海外への輸出をする際、必ず必要になる書類のひとつがパッキングリストです。リストには梱包の荷姿や、1つの包装にどんな素材の製品がどれだけの量あるのかなどを記載します。そのリストと一致するように梱包しなければならないことを最初は知らず、製品を全て詰め終わった後で知って、いちから詰め直したことがあります。

 また、日本ではJISマークを取得した製品なら品質や安全性が証明されるように、海外でも国ごとに異なる製品の品質基準があります。例えば日本では金メッキと認められるものが、国によっては指定の割合を満たさず認められません。そうした細かな情報は運輸会社に確認したり、海外の担当者に問い合わせたりと、案件によっては短納期なのにレスポンスが悪くて困ったこともありました。輸出案件は実際に進めてみないとわからないことが多く、今でも依頼の度に、様々な課題にぶつかりながら手探りで進んでいます。

海外輸送に向けて出荷準備中のベンド管

必要な知識は自分たちで学び、
中小企業のグローバル化に貢献したい。

 ライフクのものづくりは機械による大量生産ではなく、手加工による少量生産のため、少量の出荷に余計に時間が割かれる海外輸出は、いち案件だけをみると非効率的かもしれません。資料の翻訳や必要な情報収集をアウトソーシングにして、ものづくりだけライフクが担うという方法も可能です。しかし、数年間の苦労の積み重ねによって「この国へは輸出経験があるから大丈夫」と言えることも増え、少しずつ輸出ノウハウをライフクの中に蓄積することが出来ています。それは、当社へ相談されるお客様にとって、安心してお任せいただけることが増えたということです。

 日本の中小企業には、グローバルに活躍できる素晴らしい技術を持ちながらも、輸出に不慣れという会社がまだまだ多いのではないでしょうか。ライフクが少しでも知見を持つことで、お客様にご安心いただけるだけでなく、今後はそうした企業の力になっていきたい、そう考えています。

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